暑くなるとサロンで増えるオーダーが『サマーカット!』その理由を聞いてみると、暑くてかわいそうだから。わんちゃんの立場からすると、サマーカットよりレイキングのほうが断然涼しいんです。レイキング???
1、レイキングって何?
ダブルコートのわんちゃんはアンダーコートとオーバーコートがはえています。
よーく見ると、2種類のタイプの違う毛がはえています。オーバーコート(上毛)は外的刺激から皮膚を守る役割。アンダーコート(下毛)は温度調節をする役割。
このアンダーコートのみを抜く作業を『レイキング』といいます。死毛のみ引っ掛けて抜く作業なので、必要な毛にはダメージはないのです。
レイキングっていつやるの?
主に①暖かくなって冬毛を脱ぐ4月から11月。②今の室内犬は年中一定の温度(エアコンの効いた良い環境)で暮らしているため、グルーマーと相談の上で年中やっても良い。
どんな犬種が対象なの?
上毛(オーバーコート)と下毛(アンダーコート)を持つ、ダブルコートのわんちゃん。毛が抜けるわんちゃん。
例)チワワ、ダックスフンド、柴犬など
家でもできるの?
専用器具を使ってできなくもないが、家に来るお客さんは家でやっているのにお店に出すと毎月抜けるよねー!うちでぬけるのとは違うわ!と言ってくれます。毎月来店してくれるのに、です。
レイキングのメリットって何?
1.通気性アップで涼しく過ごせる
→ アンダーコート(下毛)を取り除くことで、風通しがよくなり、熱がこもらない!
2.換毛期の抜け毛を減らせる
→ 家の中に舞う毛が激減!お掃除がラクに◎
3.皮膚トラブルの予防
→ 通気性がよくなり、ムレや湿疹、かゆみのリスクを減らせる!
4.ツヤのある美しい被毛に
→ 古い毛を取り除くことで、新しい毛が元気に育ち、毛ヅヤUP!
サマーカットとの違いは?
毛を短くしすぎると皮膚が紫外線にさらされたり皮膚トラブルの原因になる。見た目はスッキリするが、犬側は暑い。なぜなら、家は暑さ寒さから体を守る断熱材の役割。毛の一本一本は、毛先にいくにつれてだんだん細くなっていく、それを切ると全部同じ太い断面になってしまうので風が流れなくなり暑いだけでなく皮膚が蒸れてしまう。
カットしてしまうと元通りの毛がはえてこなくなる可能性のある犬種もいる。ポメラニアンは注意。
まとめ
サマーカット レイキング
方法: 毛を短くカット 下毛を取り除く
対象: 全犬種(カット犬のみ) ダブルコートのみ
メリット: 見た目スッキリ、毛玉防止 通気性アップ、毛質維持、抜け毛減少
デメリット: 紫外線・毛質変化のリスク 手間がかかる、プロに任せる必要がある
仕上がり: 見た目が短毛になる 自然な毛並みを維持しながら軽くなる
・ダブルコート(毛が抜ける犬)→レイキングが基本
・シングルコート(毛が伸び続ける犬)→短めカットもありだが、皮膚に負担のない長さにする。トリマーグルーマーと相談の上で。
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